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年収、課税所得、可処分所得の違い〔初心者のための投資用語解説〕

年収、課税所得、可処分所得の違い。初心者のための投資用語解説

年収、課税所得、可処分所得…何がどう違う?

端的に答えるなら、「年収」「課税所得」「可処分所得」は、収入から税金や保険料が引かれていく段階を示す言葉です。

とはいえ、これだけでは意味が分からないと思いますので、具体例を交えて説明します。

「年収」「課税所得」「可処分所得」をケーキで例える

年収=‟ホールケーキ1箱”だと想像してみてください。
さらに、ケーキが切り取られる=税金が年収から引かれる。と考えてみてください。

その場合、「年収、課税所得、可処分所得」は、例えるならこのような関係になります。

用語ケーキの状況税務上の意味
年収飾りや箱もすべて含んだ、商品としてのホールケーキ。1年間の収入総額(額面)
課税所得食べられない装飾や箱を外したあと、さらに「ここは切らないで!」と切らない範囲の目印をつけられたケーキ。
※この時点ではカットされていません
【所得税・住民税の計算に使う土台となる金額】
食べられない装飾や箱=経費です。
「切らないで!」と目印をつけられた範囲=各種控除額 です。
この時点でのケーキは、税金(所得税・住民税)を計算するための土台となる金額の例えです。
可処分所得税金や保険料分が切り取られ、最終的に自分の皿の上に残った、自由に食べていいケーキ。実際に手元に残るお金(手取り)。控除で守られた部分(切らないで!と印をつけた範囲)も含まれます。

※人によって控除や税額が違うため、カットされる前の量(課税所得)も、最終的に食べられる量(可処分所得)も少しずつ変わります。

見た目は豪華なホールケーキでも、いざ食べようとすると、意外と食べられる部分は少ないことってありますよね。
額面と手取りの差は、それと少し似た話かもしれません。

このままケーキで例えると、それぞれ次のように置き換えられます。

  • 年収=パッケージまで含んだ、商品としてのホールケーキ
  • 課税所得=税金というナイフを入れるために、控除で守られた部分を考慮して整えたケーキ。
  • 可処分所得=社会保険料と税金がカットされた後に、実際に自分が食べられるケーキ。

年収は「総支給額」や「額面金額」と言い換えられますし、可処分所得も「手取り」とわかりやすく表現可能です。

ですが、課税所得はその間の「税金を計算するために整えられた段階の金額」を指すので、概念として理解していただくしかありません。

あくまで「課税所得」は「税額」を導き出すための、裏側の数字だというポイントを押さえましょう。

重要度★★★★☆
資産のコントロールに必要な、投資を始める上での基礎知識です。
確定申告などでそれぞれ算出が必要な場合は、専用ツールの使用をおすすめします。

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