みんなの年金コラム

投資をギャンブルみたいに考えていませんか?資産運用の勉強を始めるなら、まずは「投資の本質」から

ギャンブルと投資の違いは、どこにある?「投資の本質」を捉えよう

貯蓄は得意なのに、投資は『恐い』『ギャンブルと変わらない』と感じていませんか?

資産運用と言われるとパッと「投資」を連想するかもしれませんが、実は「貯蓄」も資産運用の一種です。
日本人は『貯蓄』は得意なのに、『投資』になると途端にギャンブル視してしまう人が増えてしまいがち。
その背景には、「投資の本質」に対する誤解があります。

投資とギャンブルは、結果として「お金が増えるか減るか」という点では似ていますが、その原理と目的はまったく異なります。

この記事では、多くの方が抱える誤解を解消し、全国民に必要な「投資の本質とは何か」をお伝えします。

投資とギャンブルは本質が違う

「投資」といえば、株価の上下に一喜一憂したり、ハイリスクな商品で一発逆転を狙うようなイメージを持つ方もいるかもしれません。

それは投資ではなく、ギャンブルに近い「投機」的考え方です。
本来の投資は、運任せの一発勝負でも勝負事でもありません。

ギャンブルは、続ければ「絶対に損をする」仕組み

ギャンブルは、参加者全体から集めたお金の一部が、運営元(胴元や主催団体)の収入になるため、参加者全体の払戻金の合計は、全員の賭け金総額よりも必ず少なくなります。
つまり、参加者同士で残りのお金を奪い合い、「誰かが絶対に損をする=負ける」仕組みです。

それなら、「自分が損をする誰か」にならなければいいのですが…。
長くギャンブルを続けるほど、「期待値」的には「必ず損する」ことが導き出されます。

では、統計や情報分析がアツい競馬や競艇などはどうでしょうか。
正直なところ、分析で一時的に勝率を上げることはできますが、「長期では負けやすいゲーム」であることは変わりません。

ギャンブルでは「期待値」が、必ずマイナスになる

先ほど出てきた、「期待値」的には「必ず損する」とは、どういうことでしょうか?

まず、「期待値」とは、数学的に「ある試行(賭け)を無限回繰り返した場合、一回あたり平均してどれだけの利益(または損失)が見込まれるか」を示す指標です。

ちょっと計算してみましょう。

参加者が賭けたお金の総額から、運営元(胴元や主催団体)の運営費が引かれることを「控除」と呼びます。

例)控除が25%の場合、期待値はどうなる?
払戻率(還元率)は 100% – 25% = 75% (0.75) です。
期待値は 0.75 – 1 = -0.25 となり、値がマイナスになりました。

【結論】
これは、あなたが1万円を賭けるごとに、平均して2,500円ずつ(25%)損をするように設計されていることを意味します。

毎回25%損するため、「賭けが続けば続くほど、最終的な資金は必ずゼロに近づく」ということが、数学的に証明されたことになります。

計算式を見ればわかりますが、運営元の取り分があるため、「期待値」がマイナスからプラスに変わることはありません。

投資は、価値を生み出す活動に参加する仕組み

一方、投資は根本的に仕組みが異なります。
私たちの生活を支えている企業、インフラ、技術、サービスなど「社会の価値を生み出すための経済活動そのもの」が投資の原資です。

  • 株式投資

    企業が生み出した利益成長を共有する。
  • 不動産投資

    土地や建物の利用(賃貸や売買)によって得られる収益を共有する。
  • 債券投資

    資金提供の対価として、国や企業が経済活動を通じて稼いだお金から生まれる利子(利益)を共有する。

投資とは「価値を生み出す側」にお金を出して、その成長によって得られた利益の一部を受け取る仕組みなのです。

投資の場合、「期待値」は長期的にプラスになる

投資は、企業やサービス・現物資産などが“生み出した価値”を投資家が受け取る仕組みなので、長期では期待値がプラスになります。

これは計算式を出すまでもない話なのですが、
世界の株式市場は数十年前から今日まで、長期的に年間平均 約5〜7%の成長(=リターン)を続けてきました。
これは、景気後退や暴落があった年も含めた、長期平均の数字です。

つまり投資家は、‟世界経済が成長した分を、株価の上昇や配当として長期的に分けてもらってきた”と言えます。

参考:S&P 500 Average Returns and Historical Performance | Investopedia
MSCI World: historical performance from 1978 to 2025

結論!これが「投資の本質」

もちろん一時的な暴落や景気後退の波に潰され、ダメになる株や資産は多くあります。

その事実を含めてでも、世界経済を俯瞰で捉えたときに「多少の波が合っても、長期的には必ず経済は成長し続けているし、投資家は高確率で成長の果実(利益・配当)を受け取ることができている」
という点が最大のポイントであり、これが投資の本質となります。

全日本国民に知ってほしい!インフレの今「投資しないこと」が最大のリスクに

「そうは言われても、やり方とかよく分からないから、まだ始めない」
「貯金しているから」という声もよく耳にします。

  • インフレで、お金の価値が目減りしている
  • 医療・介護費が将来増えていく
  • 想定以上に長生きするリスク

「とりあえず貯金しておけば大丈夫!」
―この考えが通用したデフレの時代は終わりました。

投資はインフレを上回る成長(企業の利益)を取り込む仕組みです。

数年前まで100円で買えていたチョコレートが、今は200円に!
みんなが実感しているこの現象は、「100円の価値が半分になった」と言い換えられます。

お金の価値が確実に目減りしていくなかで、「とりあえず貯金だけで」というのは、将来「こんなに頑張って貯めたのに全然お金が足りない」という状況に繋がりかねません。

資産形成は「時間」「分散」「積立」この3つが鉄則

本来の投資とは、世界経済の成長による恩恵に与り、将来利益を受け取ること。
投資は“戦略”がすべてです。

投資の基本は、「時間」「分散」「積立」の3つに集約されます。
これは、「世界経済は長期的に成長し続ける」という事実を根拠としており、多くの投資家や学者が提唱する「最も再現性が高い投資戦略」となる考え方です。

  • 長期運用

    時間をかけることで、一時的な価格の上下に左右されず、複利の力でじわじわと資産が増えていきます。
  • 分散投資

    国内外の株式債券、不動産など、複数の資産に分けて投資することで、リスクを偏らせずに安定性を高めます。
  • 積立投資

    毎月一定額を積み立てることで、高いときに少なく、安いときに多く買う「ドルコスト平均法」の恩恵を受けられます。

さらに、最近では資産形成を始めたい人を支える制度も充実しています。

  • NISA(少額投資非課税制度)

    年間一定額までの投資で得られた利益が非課税に。
    2024年からは新NISAに移行し、より使いやすく、非課税枠も拡充されました。
  • iDeCo(個人型確定拠出年金)

    自分で年金を積み立てる制度。掛金は所得控除の対象になり、節税効果が大きい。
    60歳以降に年金または一時金として受け取る。
  • 企業型DC(企業型確定拠出年金)

    企業に勤めている方は、自動的に運用に参加していることも。
    その場合、自分で運用方法を選ぶ必要があるため、投資知識が不可欠になります。

これらの制度は、将来に向けた資産形成を支えるために国が整えた”後押し”でもあります。
また、「早く始めた人が有利」という共通点があります。
時間が長ければ長いほど、運用の複利効果も大きくなるからです。

誰でも始められる。未来は“今”から自分の手で整えていくもの

資産形成は、一部の限られた人たちのものではなく、”誰もが取り組むべき”これからの生活の一部です。

世界経済の歴史として、「多少の波が合っても、必ず経済は成長し続けているし、投資家は高確率で成長の果実(利益・配当)を受け取ることができている」ということが言えるでしょう。

重要なのは「始めてみること」です。
日々の中で、少しずつ”お金と付き合い方”を見つめ直すところから、すべては始まります。

無暗に恐がるのではなく、自分自身の意思で「育てていく」。

それが、これからの時代の“当たり前の生き方”になっていくのかもしれません。

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