COLUMN みんなの年金コラム

【投資初心者必見】失敗しない資産運用のポイントを徹底解説

徹底解説 初心者必見!失敗しない資産運用のポイント

資産運用に興味があるけれど、何を選べばいいかわからない。
本コラムでは、そんな初心者におすすめの資産運用の方法や運用を始める際のポイントをお届けします。

そもそも資産運用とは何?  

資産運用とは、個人や企業が持つ資産を増やすために行なう投資活動のことです。
主な目的は、リスクとのバランスを取りながら将来的に資産を増やしていくこと。
資産運用には、株式、債券、不動産、投資信託、預金など、さまざまな方法があります。

また、資産運用には「預貯金」と「投資」の2種類があります。
資産運用=投資と思われる方も多いかと思いますが、預貯金のように貯蓄性が高い商品を選ぶことも資産運用になります。

確実性を重視するなら預貯金、リスクを考慮したうえで資産を大きく増やしたいなら投資がおすすめです。

なぜ資産運用が強く求められるのか?

なぜ今、資産運用がこんなに必要とされているのでしょうか?

老後資金への不安 

まずは大きな社会問題になっている年金問題です。
2024年の出生人数が68.5万人(前年比5.8%減)となる見通しであるというニュースを目にした人も多いでしょう。
少子高齢化がますます進むなか、年金制度の持続可能性が大きな課題となっています。
若年層の人口が減少し、高齢者の割合が増加することで、年金支給額が低下する可能性が高まっています。

参考:24年出生数68.5万人、初の70万人割れへ 民間試算 

老後の2000万円問題とインフレ

近年は定年退職金も減少傾向にあります。老後に2,000万円必要だと試算されていても、老後の生活費を年金だけで賄うことが難しいとされています。
特に2020年代に入ってからの物価の上がり方は家計を圧迫し、食料品や医療費、住宅費などの基本的な生活費がこのまま高くなっていくと、現役時代以上に老後の生活は一層厳しくなると予想されます。

そのような状況の中、資産運用を通じて収入を効率的に増やして将来の生活費に備え、リスクを分散しながら資産を増やそうと考えるのは、当然のながれではないでしょうか。 

資産運用は大きく2種に分かれる

資産運用はふたつの方法があります。
ひとつ目は銀行などの金融機関を通じて資金を運用する「預貯金」です。
ふたつ目は株式や債券、不動産などに直接お金を投じる「投資」です。

預貯金

預貯金は、普通預金・定期預金・積立定期預金などの形で銀行へ現金を預けることです。
預金につく利息によって、利益を得られます。
金融機関が破綻した場合でも、預金保険制度により1,000万円とその利息までが保護されるため、元本が保証されるという安心感があります。
また、流動性が高く必要な時に自由に現金化できるため、急な出費や緊急時にも対応しやすい利便性も大きな魅力です。

投資 

投資は、株式・債券・投資信託・不動産などで資産を運用し、効率的に資産を増やそうとするものです。
資産の保有中に継続的に得られる収益を指すインカムゲインが預金と比べ高額であることが特徴です。
株式投資では企業が利益を上げた際に配当金、債券投資では定期的な利子、投資信託では運用成果に応じた分配金、不動産投資では物件を賃貸することで家賃収入を得ることができます。

さらに、投資の成績によってはキャピタルゲインも得られます。
例えば、株式や不動産を購入し、その価値が上昇した時に売却することで、購入価格との差額は利益となります。
キャピタルゲインは、一度に大きな利益を得ることができるため、資産を大幅に増やす可能性があります。

ここがポイント!

投資は運用期間が長くなるほど、複利効果が大きくなる点も投資の魅力です。
複利とは得られた利息や配当金を再投資することで、元本が増え、その増えた元本に対してさらに利息や配当金が付く仕組みをいいます。
時間が経つほど、資産が雪だるま式に増えていくため、長期的な視点での資産運用が重要です。

これらのインカムゲインや複利により投資は高い利回りが期待できるため、長期にわたり資産を増やしたいと考えた時、「投資による資産運用」を考える人が増えるのもよくわかりますね。

資産を効率的に増やすなら、安全性の高い預貯金と、一定のリスクを負い将来的な利回りを取りに行く投資とのバランスを見ながらの運用が現実的です。

投資初心者向きの資産運用方法

資産運用するとき、誰もがリスクを抑えてできる限り大きなリターンがほしいはず。
ここではミドルリスクミドルリターンといわれる、比較的安全性が高くある程度の利益が期待できる初心者におすすめの資産運用方法を紹介します。

投資信託 

投資信託(ETF)は、複数の投資家から資金を集め、その資金を専門家が運用する金融商品です。

種類が豊富で、自身のリスク許容度や目的に応じた商品を選ぶことができます。
リスクを抑えたい場合は債券型の投資信託、リターンを重視したい場合は株式型の投資信託などがあります。
また、バランス型の投資信託は、株式と債券を組み合わせて運用するため、リスクとリターンのバランスが取れた選択肢で、運用が面倒な方は投資信託のみしている、という方も多いです。

少額の資金でも多様な資産に分散投資することができるため、全体のリスクを抑えつつ、安定したリターンを狙うことができるので、初心者におすすめです。

不動産投資(不動産クラウドファンディング・REIT)

不動産クラウドファンディングは、複数の投資家から少額ずつ資金を集め、その資金をもとに不動産を購入・運用し、得られた利益を投資家に分配する商品です。
具体的には、事業者が不動産プロジェクトを用意し、投資家が資金を出資します。
運用期間中に賃料収入や売却益が発生し、満期後に分配金として投資家に還元されます。  

REIT(不動産投資信託)は複数の不動産に分散投資し証券取引所に上場しているため、株式のように売買が可能です。
一方、不動産クラウドファンディングは特定の不動産プロジェクトに投資し、運用期間中は資金が固定されます。 

結論からお伝えすると、REITは一般的に多くの物件に投資しているためリスク分散しやすい分、利回りは低く、不動産クラウドファンディングは利息が比較的高いことが多いです。

不動産クラウドファンディングのメリットですが、選ぶサービス次第では、1万円程度からの少額投資が可能で、回収期間も1年程度からと短い場合が多いことです。

REITにも不動産クラウドファンディングのどちらでも言えることですが、不動産市場は株式市場の影響を受けにくいため、大きな値動きが起こりづらい所に利点があります。

ここがポイント!

REITも不動産クラウドファンディングも比較的少額から始められ、運用に手間がかからないため、初心者でも安心して投資しやすい資産運用法といえるでしょう。

投資初心者はまず、“非課税”投資運用 

投資運用には運用益が非課税になる商品がふたつあります。
ここでは非課税制度がある投資運用方法をご紹介します。 

iDeCo(個人型確定拠出年金) 

iDeCoは、公的年金に上乗せして給付を受けられる私的年金制度です。
20歳以上60歳未満の国民年金や厚生年金に加入している人が対象になります。

iDeCoには税制優遇措置があり、掛金が全額所得控除の対象となり、運用益も非課税です。
また、受取時にも年金として受け取る場合は公的年金等控除、一時金として受け取る場合は退職所得控除が適用されます。

月額5,000円から少額投資が可能で、自分のライフスタイルに合わせて無理なく始められます。

ただし注意点として、原則として60歳まで中途解約ができず、資金を引き出せないことです。
自身で配当金を受け取りたい、資金を動かしたい場合は、他の投資方法を検討することをおすすめします。

NISA(少額投資非課税制度) 

NISAは、投資で得た利益が非課税となる制度です。
対象者は日本国内に住む18歳以上の方で、2024年から非課税保有期間が無期限に変更されました。
年間投資枠は最大360万円、非課税保有限度額は1,800万円(従来は1,400万円)になります。 

NISAは、月額1,000円からの少額投資が可能です。
さらに、流動性が高く運用商品を売却すれば、いつでも現金化できます。

一方で、損失が出た場合に損益通算や繰越控除といった税制上のメリットを受けられないことが挙げられます。

2024年以前に運用されていた旧NISAと新NISAの違いは、非課税保有期間が無期限化され、年間投資枠が拡大された点です。
旧NISAでは一般NISAとつみたてNISAが分かれており併用不可でしたが、新NISAではつみたて投資枠と成長投資枠が併用可能となりました。
つみたて投資枠は年間120万円まで、成長投資枠は年間240万円まで投資できます。 

初心者が資産運用を始めるなら、これだ!

結論からお伝えします

初めての投資なら、非課税制度があるiDeCoやNISAと、大きな値動きが起こりづらい不動産クラウドファンディングを併用する分散投資をおすすめします。

iDeCoやNISAの非課税の恩恵を受けながら、不動産クラウドファンディングで安定した収益を得ることで、バランスの取れた資産運用が始められるはずです。

また、不動産クラウドファンディングなら、iDeCoやNISAより資産が固定される期間が短いものが多いので、定期預金に預ける感覚で運用できるでしょう。

資産運用で初心者が押さえたいポイント

  • 少額から始める 
  • 投資先を分散させる
  • 長期的に運用する

初心者はまず少額から投資を始めることが重要です。
少額からなら、万が一損失が出ても大きな打撃を受けにくいためです。
株式など価格変動の大きい商品は、短期的な上下に一喜一憂することもありますが、長期にわたり運用することで全体的な資産が増える可能性は高くなります。 
余裕資金で始めることで精神的な負担を軽減し、着実に資産運用を続けることができるでしょう。


いかがでしたでしょうか? 
投資と言われても何から始めればいいのかという方も多いと思いますが、いきなり特定の商品に多額の投資をするより、少額の投資先を複数運用するという分散投資から始めてみることがおすすめです。
短期でドカンと当てるより、気長に育つのを待つ心構えで始めるのが良いでしょう。

初心者でも始めやすい
不動産投資といえば『みんなの年金』

Copyright ©︎2024 Nexus Agent Inc.