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ETF〔初心者のための投資用語解説〕

ETFとは?初心者のための投資用語解説

ETF(上場投資信託)とは?

「Exchange Traded Fund(上場投資信託)」の略で、株式や債券、金や原油など、複数の資産をひとつにまとめた投資信託の一種です。

最大の特徴は、投資信託でありながら、通常の株式と同じようにリアルタイムで売買が可能な点です。

その手軽さと合理性から近年は人気が高まり、市場規模が急速に拡大しています。

ETFの特徴

  • リアルタイムで売買ができる
    ETFが証券取引所に上場しているから、取引所の開いている時間内であれば、いつでも価格を見ながら売買できます。
    「指値注文」や「成行注文」も可能です。
  • インデックス型が多い
    ETFの多くは日経平均株価やTOPIXなどの特定の株価指数に連動するように運用されています。
    アクティブ型の商品もありますが、商品としては少なめです。
  • 分散投資効果
    1つのETFファンドを買うだけで複数の銘柄に分散投資しているのと同じ効果が得られ、リスク分散になります。
  • 運用コストが低い
    一般の投資信託と比べて信託報酬(保有期間中にかかる費用)などの運用コストが比較的安い傾向にあり、長期投資に向いています。
  • 種類が豊富
    高配当株に特化したもの、金や原油、半導体、テクノロジーなど、非常に多様なETFがあり、ポートフォリオを自由に組むことができます。
  • 少額から投資できるファンドも
    日本株ETFなら1口数百円~数千円程度のものもあり、証券会社によっては「つみたてNISA」なら毎月100円から積立可能です。
    海外ETF積み立ても最近は人気です。
    ※最低購入金額はETFごとに異なり、一般的な投資信託(100円/1,000円積立)よりも高くなる商品もあります。

一般的な投資信託とETFはどこが違う?

特徴ETF(上場投資信託)一般的な投資信託(非上場)
購入方法証券取引所で直接売買(証券会社経由)証券会社や銀行で購入
取引価格市場価格(リアルタイムで変動)基準価額(1日1回算出)
売買のタイミング取引時間中はいつでも可能1日1回
注文方法指値、成行など価格指定が可能価格を指定できない
分配金単利型に近い。分配金は現金で受け取るため、再投資するには投資家自身で買い付けし直す必要があります。(※一部例外あり)自動再投資を選択できるものが一般的で、複利効果を活かしやすい。

補足:ETFが最初から上場できているのはなぜ?

一般企業が上場するには、収益性、財務健全性、コーポレート・ガバナンスなどの厳しい審査基準をクリアする必要がありますが、ETFはそもそも企業ではなくファンドのため、審査基準が異なります。

ファンドの上場の場合、「投資家の取引の利便性を確保し、市場価格がファンドの価値から大きく乖離しない仕組みがあるか」どうかを基準として審査されています。
このあたりの仕組みは、個人投資家の場合は知識がなくても全く問題ありません。

重要度★★★★☆
ETFは投資における「重要基礎」を網羅しています。
単語自体を知らなくても、ETF商品から投資の基礎は学べるでしょう。

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