金と銅の価格には相関関係がある!?実物資産がポートフォリオに必要な理由

前回の記事「資産運用を成功させるポートフォリオの組み方」では、リスクを抑えるための基本戦略として「資産の分散」の重要性をお伝えしました。
今回はその「応用編」として、もう少し広い視点から。
マクロ経済の視点としてプロの投資家も注目する「金」と「銅」の関係性を紐解きながら、ポートフォリオの一部に「実物資産」を組み入れる意味について深掘りします。
正反対の性格を持つ「金」と「銅」
貴金属の代表格である「金」と、産業用に広く使われる「銅」。
この2つは同じ金属でありながら、経済に対して対照的な反応を示すことで知られています。
有事の金:資産の保全
金は、古くから「有事の金」と呼ばれています。
戦争や金融不安、急激なインフレなどで株式や通貨の価値が揺らぐときに、資産価値保全として買われる「守り」の資産です。
▼金を中心とした貴金属投資の解説はこちら
ドクター・カッパー:景気の体温計
一方、銅は「ドクター・カッパー(銅博士)」という異名を持ちます。
電線、自動車、建築など幅広い産業に使われるため、景気が良くなると需要が増えて価格が上がります。
銅価格の上昇は、世界経済が活発に動いている証拠であり、 利益追求として買われる「攻め」の資産とも言えます。
一躍有名になった「金銅レシオ」と金利の相関
実は投資家たちが注目する指標に、金の価格を銅の価格で割った「金銅レシオ(金価格÷銅価格)」というものがあります。
レシオとは、比率や割合を指す英語です。
- 景気拡大期
銅が買われ、金は相対的に落ち着く(レシオ低下) - 景気後退・不安期
金が買われ、銅は下落しやすい(レシオ上昇)
これは、「金銅レシオと米国の10年国債利回り(長期金利)は連動する」という理論が基になっています。
かつて、「新債券王」と呼ばれる著名な投資家が、2010年代に金銅レシオを用いて金利の動きを正確に予測したことから、この相関関係は一躍有名になりました。
「経済の体温(金と銅)が上がれば、米国の金利も上がるはずだ」というシンプルな論理ですが、市場の転換点を見抜く強力なツールとして知られるようになったのです。
【米国の金利が重要な理由】
米ドルは世界の基軸通貨であり、米国の金利動向は世界中の資金の流れや株価、景気に多大な影響を与えます。
「世界経済の心臓部」とも言われ、金利の動向が常に注目されています。
この指標は今も有効なの?
ここで気になるのが、この相関関係は常に正しいのか?という点です。
結論から言えば、「常に一致するわけではないが、市場の歪みを教えてくれる」というのが現状の評価です。
実際、大規模な金融緩和や急激なインフレ局面では、金銅レシオと金利の動きが一時的に乖離することもあります。
しかし、プロの投資家はこの乖離を、市場のどこかに歪みが生じている警告サインと捉えます。
絶対的な法則ではないものの、依然として世界経済の潮流を読むための重要な指標であることに変わりはありません。
市場の動きを知りたい時は、金の価格と銅の価格を見比べて研究するのもいいかもしれませんね。
参考:
銅金比率は株式市場の更なる上昇を示唆するか | 三井住友DSアセットマネジメント
Gundlach Macro Outlook: “Not in My Neighborhood” – DoubleLine
予測困難な経済市場で、実物資産が果たす役割
ご紹介したような指標があっても、市場の「歪み」はプロでさえ読み解くのが難しいものです。
この「歪み」が修正されるとき、株式市場などが大きく動揺することがあります。
市場が大きく揺れるとき、ポートフォリオに実物資産を組み込む明確な理由が浮かび上がります。
それは、実物資産が「ペーパーアセット(金融資産)の弱点を補える」からです。
株式や債券は「発行体の信用」や「企業の成長期待」に価値が依存しますが、金や不動産は「モノ」そのものに価値があります。
「モノ」は、株や債券みたいに価値がゼロになりづらい点も大きな特徴です。
そのため、金融市場がパニックに陥った際や、貨幣価値が下がるインフレ局面において、実物資産は資産全体の価値が共倒れするのを防ぐバランサー(調整役)として機能するのです。
予測が難しいからこそ、性質の異なる資産も持っておく。
これが実物資産を取り入れる本質的な意義です。
ハードアセットへの入り口として
実物資産への分散投資といっても、金属の現物取引は色々とハードルが高いものです。
また、実物資産の代表格である不動産も、現物を購入するには多額の資金と管理の手間が必要でした。
しかし近年は、「不動産クラウドファンディング」の登場により、少額から手軽に不動産投資への参入が可能に…!
- 株式市場とは異なる値動き
日々の株価変動に直接連動しないため、心理的な安定を保ちやすい。 - 実物資産の裏付け
インフレ局面でも、モノの価値(不動産価格や賃料)の上昇がある程度期待できる。 - 手軽な分散
『みんなの年金』は10万円といった少額から始められるため、ポートフォリオの数%だけを実物資産にする、といった微調整がしやすい。
厳密に言えば不動産クラウドファンディングは、投資家自身が不動産の所有者になるわけではありませんが、実物資産(不動産)に裏付けされた商品であるため、実物資産へ投資しているのと近い効果が期待できます。
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見通せないからこそ、実物資産を持っておきたい
金と銅の相関関係が時に金利の動きさえ示唆するように、市場には様々なサインが隠れています。
しかし、そういう細かい変化を追い続けるのは大変です。
相場は予測通りにいかないこともある。という前提に立ち、株式や債券での運用と同時に、「資産全体の安定性を高めるための分散先」として、実物資産を組み込んでおく。
そんな「もしもの備え」こそが、長く投資を続ける秘訣ではないでしょうか。
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