金の価格更新は続くのか?貴金属投資を解説

近年「守りの投資」として再び注目を集めているのが貴金属です。
金の店頭小売価格が史上初めて1グラムあたり2万円の大台を超え、中長期でさらに上がると言われている中、金以外の貴金属も最高値を更新したことが話題になりました。
貴金属は現物資産であるため、株式や暗号資産のように価格が乱高下することが少なく、長期的な安定を求める人にとって魅力的な選択肢ですよね。
今回は、話題の貴金属投資について解説していきます。
貴金属ってそもそも何ですか?
貴金属とは、地球上での存在量が少ないため採掘コストが高く、化学的に安定し、酸化や腐食に強い金属を指します。
貴金属と言えば、一般的には「金・銀・プラチナ」というイメージですが、実際にはそれ以外にも「パラジウム・ロジウム」が投資対象となっています。
「イリジウム・ルテニウム・オスミウム」というその他の貴金属は、流通量が少ないため、一般の投資対象としてはほとんど扱われていません。
投資対象としての「金・銀・プラチナ」
貴金属は、はるか昔から変わらぬ価値を持つ‟安全資産”として、多くの投資家や一般の人々に選ばれてきました。
投資対象としてメジャーな「金・銀・プラチナ」を中心に、それぞれの特徴を紹介します。
金(ゴールド)
投資の世界では「有事の金」と呼ばれるほど、世界情勢が不安定な時に買われる傾向が強く、‟安全資産”‟価値保存の手段”として古くから世界中で取引されています。
価格は為替やインフレ、各国の金利政策に影響を受けます。
銀(シルバー)
工業用途(電子機器・太陽光パネルなど)も多いため、景気動向に左右されやすく、価格変動は大きい傾向です。
とはいえ、他の貴金属に比べて安価で、取引しやすい点が魅力です。
プラチナ(白金)
自動車触媒やさまざまな工業部品の材料として使用され、金よりも実需の影響を強く受けます。
近年は電気自動車の普及で需要構造が変化しており、価格も上下動が目立ちます。
過去、金より高値だった時期もあり、これから価格が上がるポテンシャルを秘めています。
その他、パラジウムは自動車触媒に使われる貴金属ですが、価格変動が非常に激しいため「守りの投資」にはなりません。投資上級者向けです。
また、ロジウムは市場規模が小さく流動性が低いため、一般投資にはあまり向きません。
金の価格はこれからどうなる?
結論からお伝えしますと、長期的(10年〜20年)な視点で見ると、多くの専門家は暴落(価値が大幅にゼロに近づくなど)の可能性は極めて低いと考えており、むしろ上昇基調が続くと予測しています。
かなり強気な見方では、年明けには「1g=2.5万円以上」に上がる予想をする人もいるほどです。
それほどまで強気に言えてしまう理由はどこにあるのでしょうか?
地球にある金の量は有限なため、価値がなくなることはありません。
パソコンやスマートフォンに代表される精密機器の溶接部分に使われており、需要は今後も堅調です。
世界情勢の不透明感から経済の不確実性が高まると、株式や債券といったリスク資産から資金が引き揚げられ、金のような‟安全資産”への資金流入が加速します。
景気停滞(スタグネーション)と物価上昇(インフレーション)が同時に進行する「スタグフレーション」が懸念されると、「金」のインフレヘッジとしての魅力が高まるだけでなく、景気後退下でも価値を保つ資産として買われる傾向にあります。
近年、中国、インド、トルコといった国を中心に、国家戦略として金が買われ続けています。
理由はまさに、‟安全資産”という点です。
国家レベルでの戦略的な買い付けは、需要を底上げするため、金の価格を押し上げ続けます。
金価格は史上最高値圏で推移していましたが、直近では-5~6%の大きな下落を経験しました。
これは金が「買われ過ぎ」たことにより、世界の投資家がほぼ同じタイミングで金を売ったことで起こりました。
それでも、長い目で見たら上昇していくという見立てが大多数です。
一方、反対意見もあります。
価格を押し下げる要因(例:世界平和の実現、インフレの完全沈静化、大幅な金利上昇)が存在する以上、長期的な価格の落ち着きや調整の可能性は完全に否定できません。
他にも、金は安定した金属なので、既に採掘されて加工された大量の金を「都市鉱山」から、リサイクルし続けることが可能です。
また、現在の技術では採掘できないだけで、まだ金は地中に眠っているとする説もあります。
もし今後、供給量の問題が緩和されたら、値段に影響が出るのは間違いないでしょう。
参考:JPモルガン、金の強気見通し維持 来年1オンス=5055ドルへ(ロイター) – Yahoo!ニュース
環境省 エコジン「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」
金市場と需要動向 | World Gold Council
投資としての貴金属を買う方法
「守りの資産」である貴金属に興味が出たとしても、一体どこでどうやって手に入れたらいいのでしょうか…?
貴金属の実物(インゴット、硬貨など)を購入できる場所
- 地金商(じがねしょう)や、貴金属メーカー
田中貴金属工業や、三菱マテリアル、石福金属興業や徳力本店、日本マテリアルなどが有名。
店によってはオンライン購入や電話での取引が可能です。 - 百貨店の宝飾品売り場や街の宝飾店
ジュエリーだけでなく、インゴットや硬貨の取り扱いがあることも。 - 一部の証券会社や銀行などの金融機関
一部の証券会社(SBI証券、楽天証券など)や銀行では、純金積立サービスや、金・プラチナの現物受取サービスを行っている所があります。
証券化された貴金属を買うという手段も
「貴金属の証券化」とは、金やプラチナといった現物資産を直接保有するのではなく、それらの価格に連動するように作られた金融商品(金ETF)を通じて投資する方法もあります。
これにより、現物を保管する手間やリスクを避け、株式などと同じように手軽に売買することが可能に。
「貴金属の証券化」商品なら、初心者の場合は投資信託での運用がおすすめです。
実物の貴金属を買った場合、保管場所はみんなどうしてる?
気になるのは、大事な貴金属資産をどうやって保管するのかということ。
実物資産だからこその問題です。
- 自宅の金庫
- 貸金庫
- 保管サービスを利用する(保護預かり)
やはり、このいずれかに絞られますが、貸金庫や保管サービスを使う方が多いようです。
盗難や災害のリスクを考慮すると、専門の機関に預けるのが最も安心できる方法といえるでしょう。
中でも貸金庫が一番安全と言われていますが、年間で数万円の保管料が必要であったり、銀行の開いている時間でなければ出し入れができない点は、事前に認識しておきたいところです。
禁断の錬金術…現代なら実現できるのか?
ここまで金の値段が上がるなら、金を錬成できたらなぁ。と考えたことはありませんか?
一攫千金…太古からの人類の夢…。
いい機会なので調べてみました。
【結論】
理論的には可能だけれども、1gの金を作るのに数百兆円のコストがかかるらしい。
水銀を核技術で金に変えるのですが、人工の金は不安定で、すぐに水銀に戻ってしまうそうです。
……やはり現代においても錬金術は「禁断の技術」なのかもしれません。
貴金属だけじゃない、資産形成に必要な視点
改めて、錬金術は現実的ではないと分かった。ということで。
大切な資産を着実に増やすためには、地に足の着いた方法で分散投資を進めることが重要です。
- 不動産
インフレに強く、安定収入源にもなる。場合によっては、税負担の軽減も可能 - 株式
中長期での運用で、資産の拡大が期待できる - 貴金属
リスク分散策としての資産に最適
将来の安定した収益源を確保するためには、それぞれの特徴を理解したうえで、タイプの違う資産をポートフォリオに加えることが鍵となります。
不動産、株、貴金属など、それぞれの良いところを活かして、賢く未来の資産を育てていきましょう。
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